「中国の古典を読む」講座開設の意義
担当講師 甲南大学 教授 胡金定
中国古典を読むことの意義は何だろう?
人間には昔から常に変わらないものがあるという感覚には楽しいものがある。
中国の「三国志」などは二千年近く前の歴史書だが、登場人物が数百人にのぼるので、自分にそっくりな登場人物が必ずいると言われているほどだ。
時間を越えた旅行、その価値を認められているものを知る事ができる。
簡潔で明瞭な文章にオリジナルの想像を脚色してファンタジーを
楽しみ、又その時代の考えや社会背景、風刺などを読み取って新たな発見をするためだ。
ただ古い文献を読むのではなく、時代を生き残ったもの、現代でも愛されているもの、価値を見出されているもの、そういったものが、真の古典だと思う。
「旧を知り、新しきを知る(温故知新)」
過去の人たちの考え方や行いを知ることで、自分の言動に生かすことが出来たり、故人の人生観や哲学を学ぶことで、自分を見つめ直し、自分を磨く事ができるのではないだろうか?。
昔の儒教社会の知識人は堅苦しい議論ばかりしていたわけではない。ユーモアあふれる作品も数多く残している。
この講座では、1000年以上前の知識人の感性や個性を中国古典から読み取り、そのユーモアの片鱗に触れる。
「 中国古典を学ぶメリット」
1、自分にとって理想の生き方を見つけるヒントが得られる。
2、日本語の能力(特に漢字・熟語への理解度)が高まる。
3、他者を理解する能力、又はコミュニケーション能力が上がる。
4、グローバルな環境に適応することができる。
5、漢文と日本文化の深い関わりが分かる。
「中国古典を学ぶ会」 事務局 アイメディカルJAPAN㈱ 天目基博